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事務局より

清水真哉

 ブレーキとアクセルの踏み間違いによる重大事故が頻発しています。
 03年にロサンゼルスの青空市場で86歳の高齢者が誤ってアクセルを踏み10人を死亡させるという衝撃的な重大事故がありましたが、日本でも原因を同じくする事故は起こり続けています。
 この種の事故で特徴的なのは、飲酒運転の場合もありますが、原因者が高齢者である場合が非常に多いことです。そのためこれを高齢運転者問題の範疇に入れて捉えようとする向きもあるようですが、誰が運転しようがブレーキとアクセルを踏み間違えるなどという失敗があり得ていい訳はありません。自動車以外の製品であれば、一度の死亡事故で大きな社会問題となったでしょう。ところが自動車では常のこととして、何人、人が死のうが社会は平気の平左です。
 この種の事故が起こるのはオートマ車に特徴的で、マニュアル車ではまずないとも聞きます。いずれにせよフェイルセーフの設計思想に基づき、ヒューマンエラーが事故に繋がらないように二重、三重の防御がなされていなくてはならないはずです。これだけ事故が頻発していながらメーカーが何ら対策を取ろうとしていないとしたら、怠慢と批判されても止むを得ないでしょう。
 最近、富士重工業が一部車種でAT(自動変速)車のペダル踏み間違いによる急発進防止の機能を付加したと報道で知りましたが、こうした技術があるのなら、その機能の備わっていない自動車を販売することがどうして許されるのでしょうか。
 新年度の会の活動の重点テーマとした自動車の安全基準の最重要の項目として、自動車が操作の誤りにより急発進することのない安全設計の義務化を会として強く求めていきたいと考えています。
 さて2008年度の総会も無事終了し、新年度も後藤昇さんと事務局を担当することになりました。今年もまたご支援のほどよろしくお願い申し上げます。