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交通政策に関する質問書
        最終更新日:2004.06.27



各政党総裁、党首、代表、委員長、交通政策責任者 殿


交通政策に関する質問書

2004年6月21日
クルマ社会を問い直す会
代表 三田直水


前略

 自動車は文明の利器であり、大きく普及してきましたが、
それがもたらすマイナス面を制御する適切な施策が取られなければ、
利器は迷惑物や凶器に転じます。
日本は世界有数の自動車社会に成った結果、人間が安全に暮らすという
最低限度の権利さえ日常的に侵害されているのが現実です。
私たちはこの歪みを正し、人間が賢明さを持って自動車を活用できる
社会をめざして、自動車中心でなく、人間中心の交通政策、
道路政策を求めて9年前に発足し、運動をつづけている市民団体です。
会員は、北海道から沖縄県まで全国各地に居住する400人です。

 つきましては7月11日投票の参議院議員選挙に向けて、
当会より以下の質問をさせて頂きたく存じます。
 選挙の準備でお忙しい中とは拝察いたしますが、今回の
質問書について、ご回答をいただけますと幸いです。
ご回答の有無・内容は、報道機関、当会HPなどを通じ一般の方にも
紹介し、投票の参考とさせていただきたく考えております。
急なお願いにて恐縮ですが、6月末日頃までにお返事いただけますと
幸いです。

 なお電子メールと郵便にて同じ内容を送らせていただきましたが、
お返事は電子メールで頂けますようお願い致します。





交通政策に関する質問書


1)国民の移動する権利を保障し、環境的・社会的に持続可能な
交通体系の構築を求める交通基本法が昨年、民主党と
社会民主党により共同提出され廃案になりましたが、
この法案に対する貴党のお考え、今後の対応をお聞かせ下さい。


2)温暖化対策について、二酸化炭素排出量の削減が目標通りに進まず、
あらためて環境税という経済的対策の必要性がクローズアップ
されてきましたが、環境税導入に対する貴党のお考え、
また導入をしない場合には、その代案をお聞かせ下さい。


3)イギリスでは道路交通削減法という法律が制定され、
目標を立てて道路交通量の削減を進めています。地球温暖化、
道路建設による自然破壊、地方公共交通機関の衰退、都市中心部の
空洞化など、車社会の弊害としての諸問題を考慮すると、
日本でも自動車依存社会から脱却するために具体的目標を定めて
努力することが必要な段階を迎えていると考えますが、貴党の
お考えをお聞かせ下さい。


4)モーダルシフトは、総論としては推進される事となっていますが、
トラック輸送の方が環境や安全面での負荷が大きいにもかかわらず
コスト面から選択されるという状況が続いています。
鉄道貨物が経費の面でも優位に立てるよう、財政や税制上の措置を
講じるべきであると考えますが、貴党のお考えをお聞かせ下さい。


5)羽田空港は再拡張により航空機の発着量が一・五倍になると
されていますが、温暖化ガスの排出量削減が緊急の課題とされる中、
とりわけ温暖化効果の高いとされる航空量を増やすことに為政者の
誰も疑念を抱かずにいることは訝しいことと言わねばなりません。
これ以上の空港整備は中止し、高速鉄道を整備し、環境への負荷の
大きい航空輸送から鉄道への乗換えを進めることが必要と思いますが、
貴党のお考えをお聞かせ下さい。


6)鉄道整備は新幹線や地下鉄の新規建設に偏り、地方鉄道や路面電車は
独立採算を求められるばかりで最低限の安全性の確保さえ難しい状況に
追い込まれています。在来線への再投資を進める財政上の枠組みが
必要であると思いますが、貴党のお考えをお聞かせ下さい。


7)自転車利用の推進は、総論としては賛成されますが、現実には
自転車の走行空間の拡大は遅々として進んでいません。
片側二車線以上ある道路では必ず一車線を自転車(およびバス)の
優先車線とする、片側三車線以上ある道路では必ず一車線を自転車の
専用車線とする、といった判断が必要と思われますが、貴党の
お考えをお聞かせ下さい。


8)また自転車利用の促進のためには、自転車通勤者に対する
通勤手当の割増や、税制優遇などの政策が必要と思いますが、
貴党のお考えをお聞かせ下さい。


9)交通安全
交通事故件数・死傷者数は、目標を立てて半減また半減と、
零を目指してたゆまず努力していかなくてはならないものと考えますが、
交通事故を減らすための具体的手段として貴党はどのような政策を
お持ちかお聞かせ下さい。


10)事故時の映像や時速、ハンドルの動きなどを記録する
ドライブレコーダーは事故の実証的な解析に極めて有効であり、
危険な運転を抑止する効果も見込めることから、
全ての自動車に搭載を義務付けるべきであると考えますが、
貴党のお考えをお聞かせ下さい。


11)子供の遊び場
かつて路地や空地は子供の遊び場であり、子供の心身の発育、
社会性の育成のための大切な場所でした。
それが昨今は、路地は通り抜け道路となり、空地は駐車場と化して、
子供達は駆逐されました。TVゲームを止めて外で遊ぼうにも、
その場所は見つけ難いのが現状で、近年の子供の基礎体力低下の
原因ともなっていると考えられ、戸外で遊ぶための場所を
確保することは教育政策上も重要な課題と思われます。
路地での自動車の走行を制限し、路地を子供達に返還すること、
また空地を子供の遊び場として提供した場合には
固定資産税を減免するといった施策が必要と思われますが、
貴党のお考えをお聞かせ下さい。


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